FROM EDITORS「星の村」
松永誠剛というコントラバス奏者がいる。今から4年前、宮古島で行われた與那城美和という宮古島の唄者と、松永の共演ライブを見る機会があった。舞踊家だった母の影響で宮古民謡に触れ、古謡に深い造詣を見せる與那城の伸びのある声にま...
松永誠剛というコントラバス奏者がいる。今から4年前、宮古島で行われた與那城美和という宮古島の唄者と、松永の共演ライブを見る機会があった。舞踊家だった母の影響で宮古民謡に触れ、古謡に深い造詣を見せる與那城の伸びのある声にま...
白磁は、白色の粘土の素地に、植物灰と高陵石から精製された透明釉薬を掛け、1300度もの高温で焼き上げる。 熊本県天草には白磁工房が数多くある。天草陶石と呼ばれる熊本県天草産の陶石で作られた白は濁りがなく、透明感のある美し...
小誌連載の森山大道「THE TOKYO TOILET」(以下TTT)が、ミラノサローネの一環としてデザインウィークに参加した。ミラノサローネは毎年4月に開催される国際家具見本市、今年はコロナの影響で開催が6月に延期された...
秋口になると岐阜県中津川に行くのを楽しみにしている。友人の営むハム工場やパン屋に立ち寄り、近くの栗農家に立ち寄り、焼き栗をほおばる。そしてお土産に和菓子「すや」の栗きんとんを買う。「すや」の本店に行くもうひとつの理由は名...
2011年4月、僕は 『夏の水先案内人』という本を上梓した。南東アラスカはパラノフ島の沖合の小さな島、その入江にある一軒のフロートハウスの主人ジョン・チマーのことを写真と文章で表した一冊だった。 ジョンは大工仕事の傍ら、...
写真家の荒木経惟さんが蔵書一式とポスター類などを寄贈したという福岡県の九州産業大学を訪ねた。管理は芸術学部教授大日方欣一さんが行っている。九州産業大学は荒木さんを師事 している写真家野村佐紀子さんの出身校というご縁で荒木...
机の傍にいつも岩波文庫の谷川俊太郎さん選による「茨木のり子」の詩集がある。真夜中原稿に向かう時にどのページでもいいから一篇読んでみる。読むとなんだか背筋の伸びた気がする。頭の体操なのだ。谷川さんによる茨木さんの詩の解説も...
一月のはじめ、かつて朝日新聞で記者をされていた外岡秀俊さんの死を新聞記事で知った。亡くなったのは昨年の12月23日、享年68。 外岡さんとは沢木耕太郎さんの紹介でお目にかかったことがある。1980年代後半のことだった。食...