FROM EDITORS「揺れるパリ その2」
2007年3月、パリのシェイクスピア&カンパニー書店を訪れた日の午後、今からジュンパ・ラヒリの朗読会が開かれると、カウンターに座るオーナーのジョージ・ホイットマンの娘シルヴィアが教えてくれた。 朗読会が行われる場所は、一...
2007年3月、パリのシェイクスピア&カンパニー書店を訪れた日の午後、今からジュンパ・ラヒリの朗読会が開かれると、カウンターに座るオーナーのジョージ・ホイットマンの娘シルヴィアが教えてくれた。 朗読会が行われる場所は、一...
パリのカルチェラタンのシェイクスピア&カンパニー書店を最初に訪れたのは、2007年3月だった。この書店の歴史は古く、1919年の第一次世界大戦後から始まる。最初のオーナーは牧師の娘だったシルヴィア・ビーチというアメリカ人...
和田誠さんの著書 『お楽しみはこれからだ』 のPart2で、ミュージカル映画『ザッツ・エンターテインメント』の冒頭、ナレーターのフランク・シナトラが観客に語りかけるシーンを取り上げている。 「ミュージカルのストーリィは単...
実家住まいの独身女性が生まれ変わって人生をやりなおすという、バカリズム脚本のテレビドラマ『ブラッシュアップライフ』が1月8日よりはじまった。主演安藤サクラの飄々とした演技が魅力的で、ついつい主人公とともに物語を生きてみる...
一昨年、 黒田征太郎さんに鶴橋の焼肉屋に連れていっていただいたことがある。 食事前に、黒田さんに大阪案内を乞いて、出生の土地である道頓堀から始まり、天王寺動物園、通天閣、飛田新地あたりを徘徊し、鶴橋の焼肉を経て、最後は千...
小学4年生の時、夏休みを利用してひとりで大阪の天王寺の親戚の家に2週間ほど遊びに出かけた。その親戚の家には僕より4歳上の男の子と6歳上の女の子がいた。そのいとこに案内されて甲子園に高校野球を見に行ったり、奈良のドリームラ...
先日片岡義男さんに、玉川学園駅近くでお目にかかった。この街に足を運ぶのは、本当に久しぶりで、SWITCHの前身ISSUEの頃、1980年代初頭まで遡る。当時片岡さんに指定されるのは駅近くの喫茶店だった。「POPEYE」を...
年に一度、落語会を仲間内で開く知り合いがいる。回を重ね、素人ながら今では300人近い観客を集める人気と実力を誇っている。ある時、桂文楽の落語全集をその知り合いにプレゼントしたことがある。昔、落語特集用にと集めていた資料の...