7月15日発売の『Coyote』、特集は「星野道夫 夢見る旅」と題し、今年没後30年を迎える写真家の星野道夫を特集します。
極北の大地に惹かれ、氷雪の世界に生きる生命や、そこで暮らす人々の営みを見つめ続けた星野道夫。その旅のなかで写された作品の数々は、今なお多くの人々に深い感動と静かな癒しを与えてくれます。
本特集では、星野が残したホッキョクグマ(ナヌーク)の作品群を中心に紹介。その写真の魅力をあらためてひもとくとともに、星野が繰り返し語っていた、日常の時間と並行して流れる、変わることのない悠久の自然の物語を伝えます。
【CONTENTS】
PHOTO STORY
星野道夫 はるかなる氷原
イヌイットの世界では畏敬の念を込めて「ナヌーク」と呼ばれるホッキョクグマ。氷原に生きるその姿を捉えた作品群を、初めてナヌークと出会った記憶を綴ったエッセイとともにご紹介します。
MYTH
オオクマとともに生きた男
ボブ・サム
星野のエッセイにもたびたび登場する、アラスカクリンギット族の語り部ボブ・サム。クリンギット族に伝わる神話の継承者として、欧米各地でストーリーテリングをおこなう彼が、星野への思いを込めた新たな神話を紡ぎました。
Tale from Mythology
極北の精霊 —イヌアの世界—
極北という過酷な大地で生きる人々にとって、狩猟は日々の糧を得る手段であり、しきたりや慣わしの基準でもありました。時代とともに少しずつ変化しながらも、今なお大切に受け継がれる人間と野生動物の物語をドキュメントでひもときます。
アラスカからの便り
星野直子
特集後半では、星野とゆかりある人々の言葉を手がかりに、その旅の軌跡を振り返ります。星野の没後まもない時期に行われた妻・星野直子ロングインタビューをはじめ、結婚前に交わされた手紙のやりとりなど、貴重な資料も掲載。
ワタリガラスと飛んだ男
池澤夏樹
絵=下田昌克
作家・池澤夏樹による詩、写真家・リンスクーラーが語る星野との最後の旅の記憶など、それぞれの表現を通して描く星野への思い。その眼差しを通して、星野が私たちに残したものとは何なのかをあらためて探究します。
【特集外Pick Up CONTENTS】
傍らの絵本
ユリ・シュルヴィッツへの道
2025年に惜しまれつつこの世を去った絵本作家ユリ・シュルヴィッツ。絵本『よあけ』や『ゆき』の作者として知られる彼の生涯とはいったいどのようなものだったのか。妻ポーラ・ブラウンに話を訊きました。
『深夜特急』の心残りを回収する旅へ
沢木耕太郎
6月15日に発売となった作家・沢木耕太郎の新刊『途上の王国 一号線を北上せよ モロッコ天涯編』。今から28年前に書かれたモロッコ紀行に、加筆修正や書き下ろしを加え、著者が撮影したスナップショットをふんだんに盛り込んだ本書。その旅の経緯、タイトルに冠された「途上」の意味を沢木耕太郎自身が語ります。
[そのほかの特集コンテンツ]
●目印としての北極星 池澤夏樹
●INTERVIEW
夢見た旅 星野直子
●INTERVIEW
リン・スクーラー
星野道夫とグレイシャーベアの旅
●RAVEN STORY
ともに旅を ボブ・サム
●Biography 1952-1996
●星野道夫 Chronology of SWITCH works
●平松麻 心の箱
●Foxfire True to nature Vol.23
石川貴大
●最初の一歩 第89回
燃え殻
絵=田口実千代






















