谷川俊太郎写真展「楽園 lost & found」

谷川俊太郎の詩と写真を収めた著書『楽園』(Two Virgins刊)の出版を記念した写真展が、東京・外神田のギャラリー・バウハウスで3月1日(水)より開催される。

谷川俊太郎撮影写真 ©Tanikawa Shuntaro
©Tanikawa Shuntaro

国産の二眼レフカメラを使って、誰かに見せたり発表するためではなく、ただ身の回りの美しいものや心に響いた対象に向かってシャッターを切っていた谷川俊太郎。詩も写真も職業にしようという気持ちはなく、身辺の何気ない瞬間や心に残ることを詩と写真で留めていた。ほどなくして詩は『二十億光年の孤独』という詩集になって刊行され、谷川の処女詩集として、今なお多くの読者に読み継がれている。

本展では谷川が18歳から21歳の頃に撮影した未公開写真の中から、写真家の小瀧達郎がオリジナルネガからプリントしたモノクローム(ゼラチン・シルバー・プリント)作品約40点を展示する。1950年代の知人や家族、何気ない日常の写真は、谷川のみずみずしく純粋なまなざしに溢れ、谷川が感じていた社会との距離感や自由への憧れは、70年の時を超えて今を生きる人々の心に響くだろう。

谷川俊太郎撮影写真 ©Tanikawa Shuntaro
©Tanikawa Shuntaro
イベント 谷川俊太郎写真展「楽園 lost & found」
会期 2023年3月1日(水)-5月27日(土)
11:00-19:00
日、月、祝日休館
*5月3日、4日、5日は開館
入場料 一般・学生 800円 中学生以下無料
会場 gallery bauhaus
〒101-0021
東京都千代田区外神田2-19-14
問い合わせ TEL.03-5294-2566
FAX.03-3256-3545

『楽園』(Two Virgins刊)概要

谷川俊太郎が18歳から21歳当時に撮影したモノクローム写真を収録した80ページの写真集と、同時期に書いていた詩を谷川本人が選びなおし、新たな詩を加えた80ページの詩集を2冊セットでボックスに収納。写真の質感を表現するため、製版、印刷、造本などは、すべて熟練の職人チームが手作業で行った。谷川俊太郎のアーリー・ワークスの愛蔵版となること必至。

[セット内容] 
写真集『lost&found』
B5判変形 上製(布装) ダブルトーン 80ページ
詩集『shuffle』
B5判変形 上製(布装) 1色刷 80ページ

2冊組 箱入り
価格 10,000円(税別)
2023年3月刊行予定