2025年新春を飾る“物語の作り手たち”の声を刻む48ページ(SWITCH 12/20発売号)
「SWITCH」12月20日発売号は、「物語の作り手たち2025」と題し、2025年の新春を飾る映画・ドラマの俳優・監督・脚本家・プロデューサーなど“物語の作り手たち”の仕事と、作品作りにかける思いを紐解く特集です。
SWITCH

ともだちの木をめぐる 前編 柳井康治×高崎卓馬

汚く、暗く、見つけにくいという公共のトイレのイメージを一新したのが、渋谷区のTHE TOKYO TOILET(以下TTT)だ。TTTの清掃員平山を主人公にした映画『PERFECT DAYS』は、2023年5月、 第76回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を役所広司さんが受賞するという快挙を達成した。日本人の俳優としては実に19年ぶりとなる栄誉とともに、世界中がTTTに注目していった。本作の限定パッケージ版の帯に、役所広司さんはこう言葉を寄せた。「映画は、他人の痛みを感じる心を育ててくれるものだと思います」。映画から花開いた果実は一冊の絵本になった。絵本のタイトルは『ともだちの木』