青切符制度で変わる自転車社会 
MATE.BIKEと窪塚洋介が提案する未来

2026年3月31日、デンマーク発のe-BIKEブランド「MATE.BIKE」による記者発表会「デンマークに学ぶ交通安全」が東京・赤坂で開催された。

PHOTOGRAPHY: MATE.BIKE
TEXT: Coyote

 
近年の自転車やe-BIKE需要の高まりに伴い、今年4月1日より自転車にも導入された「交通反則通告制度」。本イベントは、いわゆる「青切符」と呼ばれる同制度の正しい知識を身につけるとともに、自転車大国・デンマークの安全意識を普及する目的で企画されたものだ。

ゲストには、2021年よりアンバサダーを務める俳優の窪塚洋介が登壇し、自身のサイクリングライフやMATE.BIKEの魅力、新制度導入についての思いを語った。

MATE.BIKEとの出会いと魅力

 
窪塚とMATE.BIKEの出会いは約5年前。コペンハーゲンを訪れた友人から「良い乗り物がある」と紹介されたことがきっかけだった。最初の印象をこう振り返る。

「最初はタイヤの太さに衝撃を受けました。重そうだとは思ったのですが、それ以上にアシスト力が強く、漕いでいても全然疲れない。自転車は移動の手段だと思っていたけれど、その道中自体が楽しくなる乗り物だと思いましたね」

乗り心地だけでなく、チェーンをゴールドにするなど自己流のカスタムを楽しめるMATE.BIKEの魅力について、窪塚は一言で「エンジョイ」と表現。それは単なる運転の楽しさにとどまらず、生活そのものを豊かにする魅力を示している。

息子の愛流は学生時代の通学に愛用し、休日には妻と娘の3人でサイクリングに出かけるなど、一家でMATE.BIKEを愛用しているという窪塚。自身のサイクリングライフを笑顔で語る一方で、近頃見かける危険運転の自転車への懸念も口にした。

「8歳の娘と一緒に走っていると、『危ないな』と思う走り方をする人はいます。事故はまだ起きていないけど、子どもをそうした危険から遠ざけるためにも、ルールを守る必要はあると思います」

自転車に乗る上での守るべきルールとは何か。今年4月1日に自転車への導入がはじまった青切符制度は、これまで暗黙の了解のように守られてきた一方で、個々の認識に差があったルールをより明確に制度化したものだ。

なお、MATE.BIKEの特設サイト「SAFER MOVES FOR ALL」では自転車走行時の危険行為や違反内容がわかりやすく整理されている。気になる人はぜひ参照してほしい。

自転車大国・デンマーク

トークセッションではデンマーク大使館の岡崎一史とMATE.BIKEマーケティング部の金田サラも登壇。デンマークの自転車を取り巻く環境を紹介するとともに、インフラ整備や学校教育の重要性について、窪塚と議論を深めた
日本に先んじて電動自転車(e-BIKE)の普及が進んでいる欧州の中でも、デンマークは自転車大国の一つとして知られている。その背景には、単なる技術力だけでなく、都市設計・文化・政策といった複数の要素がそろっている点がある。

デンマークでは1900年代初頭には自転車文化が浸透しており、現在も通勤・通学には主な移動手段として自転車が利用されている。これに伴い、自転車専用レーンや専用信号機、郊外から市内へと続く自転車専用高速道路「サイクル・スーパーハイウェイ」が整備されるなど、都市そのものが自転車利用を前提に設計されているのだ。そのため、クルマよりも自転車の方が早く目的地に到着するというケースも少なくないという。

さらに環境政策の面でも、CO2削減の観点から自転車利用が積極的に推奨されるほか、e-BIKE購入補助や税優遇、小学校での自転車教育など、官民一体となった取り組みにより、サイクリング文化が社会に深く根付いている。

「自転車専用道路が一方通行で整備されていたんで、快適に風を切りながら走ることができて、めちゃくちゃ気持ちよかったです。知らない街ということもあったので、余計に楽しかったですね」

 
MATE.BIKE本社を訪れ、実際にコペンハーゲンでのサイクリングを体験した窪塚は現地での記憶を懐かしみながら続ける。

「今回の法改正を、より豊かに生きるためのきっかけと捉えるのが良いと思います。みんなでルールを守ることで、より快適になって、より楽しくなる。項目も多く、すぐには全部頭に入らないかもしれないけれど、少しずつ意識を高めていくことで、国もさらに力を入れて取り組むようになるかもしれない。その結果、デンマークのような自転車専用の高速道路なども作ってもらえたら、ということを楽しみにしています」

近年の健康志向やエコへの関心の高まり、e-BIKEの普及、そして青切符制度の導入により、日本の自転車を取り巻く環境は大きな転換期を迎えている。今回のイベントは、その未来をより良い方向性へと進めていくための第一歩となった。

MATE.BIKE JAPAN【公式】