ともだちの木をめぐる 後編 柳井康治×高崎卓馬
渋谷区の公共トイレ“THE TOKYO TOILET”の清掃員平山を主人公にしたヴィム・ヴェンダースの映画『PERFECT DAYS』から、同作のプロデューサー柳井康治を発行人とし、企画・脚本の高崎卓馬が原作を書き下ろした絵本『ともだちの木』が生まれた。きっと誰にもある、どこにでもある、大切な木を探して世界をめぐる冒険譚がはじまる
渋谷区の公共トイレ“THE TOKYO TOILET”の清掃員平山を主人公にしたヴィム・ヴェンダースの映画『PERFECT DAYS』から、同作のプロデューサー柳井康治を発行人とし、企画・脚本の高崎卓馬が原作を書き下ろした絵本『ともだちの木』が生まれた。きっと誰にもある、どこにでもある、大切な木を探して世界をめぐる冒険譚がはじまる
汚く、暗く、見つけにくいという公共のトイレのイメージを一新したのが、渋谷区のTHE TOKYO TOILET(以下TTT)だ。TTTの清掃員平山を主人公にした映画『PERFECT DAYS』は、2023年5月、 第76回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を役所広司さんが受賞するという快挙を達成した。日本人の俳優としては実に19年ぶりとなる栄誉とともに、世界中がTTTに注目していった。本作の限定パッケージ版の帯に、役所広司さんはこう言葉を寄せた。「映画は、他人の痛みを感じる心を育ててくれるものだと思います」。映画から花開いた果実は一冊の絵本になった。絵本のタイトルは『ともだちの木』
「SWITCH Vol.41 No.12 特集 すばらしき映画人生! ヴィム・ヴェンダースの世界へ」の刊行を記念し、映画『PARFECT DAYS』の共同脚本・プロデュースを担当した高崎卓馬と『SWITCH』編集長新井敏記によるトークイベントが代官山蔦屋書店で開催。