今なお愛され続けるイラストレーター・安西水丸。その40年以上にわたる仕事を振り返る「イラストレーター 安西水丸展 ぼくのあそび I DRAW TO PLAY」が、東京・立川のPLAY! MUSEUMで2026年5月20日(水)から開催される。

安西水丸(1942-2014)は1970 年代から小説、漫画、絵本、エッセイや広告など幅広い分野で活躍し、現在でも多くの人を魅了しつづけるイラストレーター。
広告会社や出版社でデザインの仕事に携わるかたわら、雑誌「ガロ」に掲載された漫画『青の時代』で注目を集め、次第にその頭角を表していく。独立後は村上春樹の書籍装丁や絵本制作などでも知られ、シンプルで温かみある独自の表現は、世代を超えて多くの支持を集めている。
本展は2016年から各地を巡回し話題を呼んだ「イラストレーター 安西水丸展」に新たな展示作品を加え、PLAY! MUSEUMから装いを新たに再始動するものだ。
安西は生前、自身を「今でも小学生の絵を描いている、普通の人」と語り、「仕事」と「あそび」を行き来しながら制作を続けていた。本展ではその制作スタイルに着目し、描くことの原点だった「あそび」の感覚をたどりながら、印刷物、原画、版画、関連資料など約400点以上を通して「全仕事」を紹介する。
また、楕円型の展示室では、約50mの壁に沿って「ホリゾン作品」約70点を一挙に展示。画面を横切る一本の線と、安西の原風景である房総・千倉の海の水平線がつながるPLAY! ならではの空間演出も見どころとなっている。
さらに、2024年に小社から単行本が刊行となった村上春樹の短編『午後の最後の芝生』の原画も初公開するほか、嵐山光三郎や和田誠といった盟友らとの共作も振り返る。

illustrated by Mizumaru Anzai © Masumi Kishida
会場では限定グッズやカフェ、ワークショップなど、作品世界を体感できる企画も用意されるなど、創作の背景にある「あそび心」に様々な形で触れることのできる本展。安西水丸作品の魅力に浸る、ゆったりとしたひとときを会場で過ごしてみてはいかがだろうか。
| 展覧会名 | 「イラストレーター 安西水丸展 ぼくのあそび I DRAW TO PLAY」 |
| 会期 | 2026年5月20日(水)―7月12日(日) *会期中無休 |
| 会場 | PLAY! MUSEUM(東京・立川) 東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3棟 2F |
| 開館時間 | 10:00-17:00(土日祝は18:00まで/入場は閉館の30分前まで) |
| 入場料 | 一般1,800円/大学生1,200円/高校生1,000円/中・小学生600円/未就学児無料 *いずれも税込 *当日券(窓口販売)で入場可。土日祝および混雑が予想される日は日付指定券 (オンラインチケット)も販売 |
| 主催 | PLAY! MUSEUM |
| 監修 | 安西水丸事務所 |
| 協力 | 武蔵野美術大学 美術館•図書館、堀内カラー |
| 企画協力 | クレヴィス |























1942年東京生まれ。日本大学芸術学部美術学科造形コース卒業。電通、ADAC(ニューヨークのデザインスタジオ)、平凡社でアートディレクターを務めた後、フリーのイラストレーターになる。1985年朝日広告賞、毎日広告賞、1987年日本グラフィック展年間作家優秀賞、1988年キネマ旬報読者賞など受賞多数。小説『アマリリス』『荒れた海辺』、エッセイ『青山の青空』『スケッチブックの一人旅』、絵本『がたんごとんがたんごとん』『ピッキーとポッキー』など著書多数。2014年没。