本屋の店主として日々を過ごす夢眠ねむのおうち時間

本屋の店主として日々を過ごす夢眠ねむのおうち時間1

PHOTOGRAPHY: YUMEMI NEMU
TEXT: ITAKO JUNICHIRO

 

自分のために過ごす時間

2009年からアイドルグープ・でんぱ組.incのメンバーとして活躍し、昨年1月に行われた日本武道館でのライブをもってグループを卒業した夢眠ねむ。彼女はその後、下北沢に「夢眠書店」という本屋を開き、店主として日々を過ごしている。アイドルから本屋への転身。その裏にはどんな思いがあったのだろうか。

「小さい頃から本には親しんできました。誕生日などの特別な日でなくても、本なら親が買ってくれたということもあって。中学生になると通学に片道2時間半ぐらいかかったので、その間ずっと読書をしていてどんどん本が好きになっていきました。初めてアルバイトしたのも本屋さんでしたし。その後、アイドルとして活動していく中で、私が本好きだということを出版社や取次の方が知ってくれて、あるウェブメディアで『夢眠書店開店日記』という連載をさせていただくことになったんです。自分が本屋さんを開くならどんなお店にするかというテーマで連載を続けていく中で、徐々に本当に本屋をやってみたいと思うようになっていき、でんぱ組を卒業したら本屋を開こうと心に決めました」

昨年7月にオープンした夢眠書店は一般的な書店とは異なり、いくつかのルールがある。予約制で来店できるのは基本的には子どもとその両親、夫婦または女性に限られている。

「どんな書店にしようかと考えている頃に、自分の周り—— 姉や友人たちが出産してお母さんになっていったんです。子どもができると姉と遊ぼうということになっても行く場所を決めるのが難しいんですよね。子どもが泣いちゃったら気まずいし、オムツを替えられる場所がないといけないとか。本屋に関しても、泣いている子どもとその親に対して辛辣な目を向ける人も多いことは私自身感じていました。そこで自分が作る本屋では、お母さんや子どもたちが周りに気兼ねすることなく本を読んだり選んだりできるお店にしたいと思ったんです」

そうした思いから生まれた夢眠書店が掲げるコンセプトは“本好きのための書店ではなく、これからの本好きを育てる書店”というもの。

「お店のコンセプトの背景には、私が小さい頃から本屋さんに通い、自分で本を選んで読み、読書が好きになっていった経験が影響していると思います。今はネットですぐに本を買うことができてとても便利だし、そのことを否定するつもりはないです。でも、子どもたちには自分で本を選ぶ楽しさを感じてほしい、そういう体験を通して本を好きになってほしいという願いが込められています」

そこまで話を聞き、夢眠書店はまるで自分の家にいるような安心感や居心地の良さのある店なのだろうと感じた。

「お店は一軒家を改装して作りました。縁側もありますし、本当におうちみたいな場所だと思います。子どもたちは自由に本を読んだり遊んだりできて、その間にお母さんたちは自分のために読書をしたり、ゆっくり食事やお茶をすることができる。偶然居合わせたお客さん同士で自然に会話が生まれてお友達になったりということもある。公民館での井戸端会議のような雰囲気みたいな。そして、私自身にとっても夢眠書店はもうひとつの家ができたという感覚です。アイドル時代はライブで地方に遠征したり毎日忙しく動いていたので、休日は家で何かをするというよりはひたすら休息の時間という感じでしたけど、今は写真にも写っている姪っ子とシャボン玉をして遊んだり、休みの日にも店に来て本の整理をしたり、庭先の家庭菜園の世話をしたり、老後のような穏やかな日々です(笑)」

本屋の店主として日々を過ごす夢眠ねむのおうち時間2

おうち時間で気付いたこと

家や店でのんびり時間を過ごす際に欠かせないのがコーヒーブレイクだという彼女に今回味わってもらったのがBOSSカフェベースだ。「無糖」「甘さ控えめ」の2種を軸に「贅沢カフェインレス」「焦がしキャラメル」「紅茶ラテ」というラインナップもある。

「普段からいろんなコーヒーを飲んでいますけど、カフェベースはまるでお店のような味がして驚きました。コーヒーを自分で丁寧に淹れて飲むのも美味しいですけど、お店の味が恋しい気分の時もあるじゃないですか。それをこんな手軽に味わえるのは嬉しいですよね。これ一本あればいろんな飲み方ができるというところもいいですね。例えば、お母さんはカフェラテが飲みたいけど、旦那さんはブラックがよくて、子どもは甘いものが好きというふうに家族それぞれに味の好みがあっても、カフェベースがあればそれぞれが好きな味で飲むことができる。しかも牛乳や水で割るだけで作れちゃうから忙しくてもすぐに作れるし、いろんなアレンジメニューを作れるのも楽しい。最近はSNSで“おうちカフェ”みたいなタグも流行っているので、カフェベースでアレンジメニューを作ることでそういう楽しみ方もできるなって。あと、自分の店で普段からお母さんたちと交流しているからより感じるんですけど、カフェインレスがあるのは、カフェインを控えたいけどコーヒーを飲みたいと思っているお母さんたちにはすごくありがたいと思います」

その時の気分に合わせて様々な味を選べるカフェベースと共に楽しむおうち時間。そんな時にオススメのゲーム、映画、本を彼女に教えてもらった。

「ゲームだとやっぱり今は『あつまれ どうぶつの森』にハマっています。純粋に楽しみながらやっているんですけど、自分の島の家の家具を選んだり、デザインしながら、どうやったら部屋がオシャレになるのか勉強しています。実生活で部屋の模様替えをしたりするのがすごく下手なので、あつ森を通してそのへんのセンスを磨いているというか(笑)。映像系だと、旦那さんと一緒に観ているのは今すごく人気の『愛の不時着』かな。他には『DEATH NOTE』とか『僕だけがいない街』を一気に観たり。ひとりの時は『ル・ポールのドラァグ・レース』というドラァグ・クイーンがたくさん出てくる作品をよく観ていましたね。あと、ひとりのオタクとしてみなさんにぜひオススメしたいのが『KING OF PRISM』というアニメ作品です! 女児向けアニメに出てくる男性キャラクターだけが登場するスピンオフ作品なんですが、観ているだけで心が癒されます(笑)。映画やドラマを観る時によく私がしている楽しみ方は、その作品に登場する料理を食べながら観るということ。『愛の不時着』だったら韓国のチキン料理が出てきたりするので、同じようなものをデリバリーしたり、アメリカの作品だったらピザを食べながら観るとか。料理で思い出したんですけど、本で言うと平野レミさんと和田明日香さんの料理本が好きですね。特にお気に入りなのが、平野レミさんの『平野レミのおりょうりブック』という絵本。イラストを息子の唱さんと率さんが描かれていて、装丁は和田誠さんという家族みんなの手による絵本です」

誰もがこれまで以上に家にいる時間が長くなっている中、彼女はどんなことを感じているのだろうか。

「本屋の店主として感じているのは、なかなか外に出ることのできない時間が増えたことで、本の存在があらためて見直されているんじゃないかなということです。お店は休業中で今は通販だけで営業しているんですけど、以前よりも注文がすごく増えたんです。きっとこの機会に、そういえば自分は本が好きだったなと思い出している人も多いんじゃないかなって。SNSでブックカバーチャレンジというバトンも盛んになっていますしね。そういうふうに本の魅力に気付いてくれた人たちが増えたことは嬉しいですね。ひとりの生活者として感じるのは……最近は自転車移動が基本になっているんですけど、走っていて、この道とあの道がここで繋がっていたんだとか、家からここまでは電車より自転車のほうが早く着くんだという発見があったり。それから、新緑が気持ちいいなぁとか、あの花咲いたんだなとか、これまで以上に季節の変化を体感するようになった気がします。直接人に会う機会が減ったので、電話したり手紙を書いたりすることも増えましたけど、特にハマっているのは、お母さんから届くような仕送り風の贈りものを家族や友達にすること。何か特別なものを贈るってわけじゃなくて、テレビで紹介されていた調味料とか近所のスーパーに売っている好きなお菓子、うちの店に置いているレトルトカレーと本なんかを箱に詰めて送るっていう。私が友達にそういう贈りものをすると、今度は友達が近所のパン屋さんの美味しいクッキーを送ってくれたり。そういう贈りものとしてもカフェベースはぴったりかもしれないですね。これを飲んで一息ついてねってメッセージを込めて一本入れておくと喜んでくれると思います。コーヒーを飲みながらゆっくりする“時間”を贈っている感じがします」

本屋の店主として日々を過ごす夢眠ねむのおうち時間2

夢眠ねむ 2009年よりでんぱ組.incのメンバーとしてアイドル活動を開始。2019年1月にグループを卒業。同年七月に自身が店主を務める「夢眠書店」を下北沢にオープンし、書店の新たな可能性を模索中。yumemibooks.com


BOSS CAFE BASE for Better Life

時間に追われる毎日を過ごしている戦士たちにしばしの休息を。本格的なカフェドリンクが手軽に愉しめるBOSSカフェベースの魅力

PHOTOGRAPHY: TADA
TEXT: SWITCH

 

本屋の店主として日々を過ごす夢眠ねむのおうち時間5

一杯のコーヒーが潤す時間

共働き世帯の増加やテレワーク、フレックスタイムの導入といった働き方の多様化によって、家時間の過ごし方が見直されている今日この頃。オンオフの切り替えが難しく、家事や育児、業務に追われる日々の中でも、わずかに空いた隙間時間をリッチに過ごしてもらいたい。そんな思いのもと誕生したのが「カフェベース」である。

「カフェベース」とは、BOSSのこだわり抜いた豆を五倍濃縮した濃いエスプレッソがパッケージされたもので、カフェラテを飲みたいときには牛乳で、ブラックコーヒーを飲みたいときには水で割るだけで、ラテやアイスコーヒーが完成する。厳選されたBOSS独自のエスプレッソ原料がブレンドされ、牛乳や水で割ったあとにも雑味なくコーヒーのキレや香ばしさがしっかりと残る。「カフェベース」があれば、自宅にいながらにして簡単に本格的なカフェドリンクを楽しむことができるのだ。

また、そのラインナップも魅力のひとつ。カフェインを控えたいときには「贅沢カフェインレス」、コーヒーが苦手な方や紅茶派な方には「紅茶ラテ」と、そのときの気分や状況に合わせてフレーバーをチョイスすることができる。

“働く人の相棒”として25年以上もの間多くの人々に寄り添ってきたBOSS。働き方は時代とともに変わっていくが、BOSSはいつの世も懸命に働く人たちに寄り添いながら、一杯のコーヒーを通してエールを送ってくれている。

 

How To Drink

本屋の店主として日々を過ごす夢眠ねむのおうち時間6

 

お気に召すまま

用意するのはグラスと氷、牛乳か水、そしてカフェベースだけ。カフェベースは5倍濃縮なのでオススメの割合は1:4だが、もちろん自分の好みの濃さで割ってOK。「無糖」は氷→牛乳→カフェベースの順でグラスに入れると綺麗な二層ラテが完成する。カフェベースを氷にあてながらゆっくり注ぐのがポイント。氷→カフェベース→水の順で注げば風味際立つブラックコーヒーに。「甘さ控えめ」で二層ラテを作るには、氷→カフェベース→牛乳の順に注ごう。牛乳を豆乳に変えるもよし、アイスにかけてアフォガードにしてもよし、生地にカフェベースを混ぜてパンケーキを作るもよし。いろいろな楽しみ方があるカフェベースで、自分だけのレシピを見つけよう!

 

Product

本屋の店主として日々を過ごす夢眠ねむのおうち時間4

 

おうち時間を彩る5種のフレーバー

「BOSS カフェベース」シリーズは5種類のラインナップで発売中(期間限定を除く)。「無糖」、「甘さ控えめ」、「贅沢カフェインレス」の3種類は牛乳で割っても水で割っても楽しめるラテ・ブラック兼用。濃縮コーヒーならではの、香り高く味わい深い風味を楽しむことができる。「焦がしキャラメル」と「紅茶ラテ」はラテ専用。甘く香ばしいキャラメルの風味が広がる「焦がしキャラメル」と、華やかな香りとしっかりとしたコクのある味わいの「紅茶ラテ」は、牛乳や豆乳で割って楽しんでほしい。スリムなサイズにも関わらず一本で約10杯分も作れてしまうのも嬉しいこの「カフェベース」。今年の夏は「カフェベース」で“家カフェ”を開いてみてはいかがだろうか。

BOSSカフェベースのウェブサイトはこちら