玉城ティナ INTERVIEW [ENSEMBLE with UNIQLO UT]

『竜とそばかすの姫』公開と合わせてユニクロから発売された「細田守アニメーションワークスUT」。主人公の同級生ルカちゃん役を演じた玉城ティナが、映画とコラボレーションしたUTを着こなす

PHOTOGRAPHY: SHINTO TAKESHI
STYLING: OYAMADA KOJI
HAIR & MAKE-UP: ADACHI MARIKO
TEXT: SATO CHIHO

INTERVIEW 玉城ティナ
感じながら演じる

このほど、ユニクロ「UT」に細田守作品とのコラボレーションアイテムが新しくラインナップされた。その中から、最新作『竜とそばかすの姫』で描かれるインターネット上の仮想世界≪U≫や、登場するキャラクター“竜”がグラフィカルにデザインされた2枚のUTを、玉城ティナに着てもらった。

「アニメのキャラクターがプリントされたTシャツは可愛いけど合わせにくそう……と思う方もいらっしゃるかもしれないですが、今回のTシャツは細田監督の世界観が表現されている感じ。コーディネートしやすそうですし、UTはサイズ展開も豊富ですから、大きめサイズをゆるっと着てみたり。そんなスタイリングができるのもいいなと思います」

そう語る玉城ティナは、『竜とそばかすの姫』で主人公すずと同じ高校に通う女子高校生・ルカちゃん役を演じている。細田作品に参加するのは今回が初めて、加えてアニメーション映画のボイスキャストも初挑戦となる。

「細田監督の作品は映画の中の“向こう側”と観る私たちの“こちら側”がちゃんと繋がれる。観る側が登場人物に感情移入できる、そんな魅力があると思うんです。だからこそ、声だけの演技だということを変に意識して声を作り過ぎたりしても良くないのかなと思い、お芝居はいつも通りにやろうと思って臨みました。使われるのは声だけですが、マイクの前で台詞を言っている時は表情もつけていたし、結構身体も動かしました。大事なのはお芝居する相手とちゃんと向き合い、その場で感じながら演じることだと思いますから」

彼女が演じたルカちゃんは、太陽のような存在と周囲から評される女の子。ルックスはモデル並み、吹奏楽部ではアルトサックスを颯爽と吹き、性格も明るく高校のみんなに愛されている。一見、内気で陰のある主人公すずとは対極にある存在のように思える。だが、実はそうとも言えない、というのがユニークなところ。観る側が受けるルカちゃんの印象は物語が進むにつれ、変化していくこととなる。

「ルカちゃんの描き方には細田監督の女性に対する願いが込められているように思っていました。アフレコの時に細田監督から言われたのは、『変に媚びたり、あざとくしたりせず、普通にちゃんと可愛い女の子を演じてほしい』ということでした。それで、大人っぽい感じで演じてみようかなと思ったんです。大人っぽさをベースに無邪気なところも少し出していけば、結果、自然と可愛く見える。そんなふうにできたらと思って演じていました」

監督の目に見えているもの

そんなルカちゃんの大人っぽさが際立つシーンがある。すずの家の縁側に並んで腰かけ、すずがある想いを打ち明ける物語中盤の一幕だ。

「あのシーンには女の子同士の関係性が変わっていく瞬間が描かれていると思います。細田監督には『まずは中村(佳穂)さんの声をちゃんと聴いてみてください』と言われました。あくまですずが自分の気持ちを明かすシーンであり、あそこでルカちゃんとしてことさら何かを出す必要はないと私自身も思っていて。優先すべきは、すずに真っ直ぐな言葉で伝えてもらうこと。私は聞き役に徹するだけでした」

一方、ルカちゃんのキュートでコミカルな一面が垣間見えるシーンが、縁側シーンの後にある。同じ高校に通う男子・カミシンも交えた駅での一幕だ。

「駅のシーンはやり過ぎぐらいにやったほうが、その前のシーンからパッと切り替わった感じが伝わって面白いかなと思いました。それで、できるだけ声を大きくして、緩急もつけ、声が上ずる感じも大き目に表現してみたんです。そうしたら細田監督に『これが今の女子高生のリアリティだ』と言ってもらえて。家に帰って改めて考えたらありがたい言葉だなと、嬉しくなりました」

作り手にとっての最新作とは「そこに至るまでが凝縮された作品」なのではないかと彼女は言う。だからこそそこに参加するからには「最新作が一番いいと言ってもらえるように貢献したい」という思いがある。アフレコの時もそんな思いで力を注いだ。そして自身の仕事が終了した今は、純粋にその仕上がりに期待を寄せている。

「今回の映画には監督がこれまでの作品で描いてきたたくさんの要素が詰まっていると思います。そして、そこに“今だから描ける新しい要素”が重なっています。私、細田監督の映画を観るといつも思うんです。監督の目にしか見えないものがあり、それをこうして映画にして共有してもらっているんだろうなと。今、監督が見ているものを最新作で共有できるのがとても楽しみです」

玉城ティナ 1997年沖縄県生まれ。俳優。近年の出演作に映画『悪の華』、『AI崩壊』、ドラマ『極主夫道』など。9/17よりドラマ『オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ』が放送予定
 
【画像1枚目、3枚目】細田守アニメーションワークスUT 『竜とそばかすの姫』(Sサイズ)¥1,500、スリムストレートハイライズジーンズ ¥3,990、ドレススキニーベルト ¥2,990(すべて税込)/以上すべて UNIQLO、その他/スタイリスト私物【画像2枚目、4枚目】細田守アニメーションワークスUT 『竜とそばかすの姫』(XLサイズ)¥1,500、スマートアンクルパンツ ¥2,990、コットンキャンバスレースアップスニーカー ¥2,990(すべて税込)/以上すべて UNIQLO、その他/スタイリスト私物

 
 

ユニクロのグラフィックTシャツブランド「UT」とスタジオ地図がコラボレーションした「細田守アニメーションワークス UT」が、全国のユニクロ店舗およびオンラインストアで発売中。最新作『竜とそばかすの姫』のほかに、『時をかける少女』『サマーウォーズ』『バケモノの子』の3作品をラインナップに加えた、全6柄のコレクション。すべて¥1,500(税込)

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