Coyote No.86 特集「NEVER STOP EXPLORING 冒険の未来」(7/15発売)

鈴木雄大というアルパインクライマーがいる。
悠久の自然に抱かれた山に魅了された、若き冒険家の一人だ。
Coyote編集部は鈴木雄大を通し、アウトドアアクティビティの醍醐味を味わい、その中にある冒険の本質を問うていきたい。
過去の賢者たちの大切な冒険譚を探しにいく。
自然に寄り添い、挑み続ける挑戦者たちの生き様に、その手がかりを乞う。
圧倒的な自然の前で人間がいかに小さな存在か、遥かな彼岸に息づく尊い何かを感じた時、野生の世界では人は自然に挑むのではなく寄り添うことで生きていくことができる。
今、私たちの失ったものを考える。
それが冒険の未来でもある。

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【CONTENTS】

鈴木雄大 冒険

鈴木雄大は、大学山岳部で登山の魅力の虜になり、いくつもの失敗と成功を経て、国内屈指の若手アルパインクライマーへと成長していった。登山との出会いから、ヒマラヤ未踏峰への挑戦、過酷な遠征、そして遭難事故—— 。彼の半生と山への挑戦の軌跡をたどりながら、「人はなぜ冒険に惹かれるのか」という冒険家の永遠の問いへと迫る約1万字ロングインタビュー。
 

心に刻まれた旅

「知らない世界を見てみたい」。そんな欲求に突き動かされ、世界を股にかけて冒険的なアルパインクライミングをしてきた鈴木雄大。鈴木にとって未踏の山を求めることは何ものにも代え難い旅であり、旅先にはいつも、運命的な出逢いがあった。かけがえのない記憶を鈴木自身が綴ったトラベローグを掲載。
 

鈴木雄大 人はなぜ登るのか

若きクライマー・鈴木雄大はいかにして生成されていったのか。彼を冒険へと駆り立てる10の断想。
 

鈴木雄大 7つの冒険

オールラウンドに活動する若手アルパインクライマーの旗手、鈴木雄大はこれまで国内外でどんな冒険を繰り広げてきたのか。本人の手記をもとに、特筆すべき7つの冒険を振り返る。
 

EXPEDITION STORIES

THE NORTH FACEアスリートたちはどのような冒険を繰り広げてきたのだろう。4人のアスリートの特別な冒険をダイジェストでご紹介。
◎写真家 石川直樹
◎登山家 ベンジャミン・ヴェドリン
◎プロスノーボーダー 中川伸也
◎トレイルランナー 土井陵

ジャクソン・マーヴェル “怪峰”ジャヌーへ

2023年に世界屈指の難壁・ジャヌー北壁を、仲間とともにアルパインスタイルで登攀した、アメリカ人クライマーのジャクソン・マーヴェル。20年近く再登者が現れなかった難壁を、誰もが不可能視していたアルパインスタイルで完登するという偉業は、どのように成し遂げられたのか。その核心に迫るインタビュー。
 

THE NORTH FACE SUMMIT SERIES 2025
頂点を目指すために

今年25周年を迎えたTHE NORTH FACEの最高峰ライン「サミットシリーズ」の最新プロダクトをご紹介。頂を目指す者のために生まれた「サミットシリーズ」には、過酷な自然環境のもとで安全かつ快適に行動するため最先端の素材とテクノロジーが惜しみなく投入されている。さらにアスリートたちの厳しい欲求に応える、その緻密なディティールには長年にわたる山岳ウェア&ギアづくりで培ってきた経験が息づいている。
 

池澤夏樹 ラハイナの大火
あるいは小さなハワイイ紀行

写真=岩根愛
かつて『ハワイイ紀行』の取材で足繁く通ったハワイを、作家池澤夏樹が再訪する。2023年8月8日に起こった大火で、ほぼ焼失したマウイ島のラハイナの町。そこでは実際に何が起こったのか、人々は今何を考えているのか、復興の計画はあるのか。現在のラハイナの光景や人々の様子を綴りながら、その背景に潜む歴史にも迫るトラベローグ。