プリーツ素材を観察することで見えてくる新たな視点。 me ISSEY MIYAKEの展覧会が21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3で開催中

2000年に誕生したme ISSEY MIYAKEは、生活を快適に楽しむための衣服づくりを目指し、軽くて手入れが簡単なトップを中心にアイテムを展開している。「STRETCH PLEATS(ストレッチプリーツ)」は抜群の伸縮性とさらさらとした手触りが特徴的な素材で、着心地のよさから長年のファンも多い。そんなストレッチ プリーツを素材として再解釈し、さらなる発想へ繋げていく試みのひとつとして、21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3にて「Focus on STRETCH PLEATS」展が開催されている。

この展覧会では新たな視点からストレッチプリーツを見つめたいという思いもあり、外部ディレクターとしてグラフィックデザイナーの岡崎智弘を迎えた。展覧会のコンセプトは“観察することで見えてくる構造”だと語る岡崎は、プリーツ素材にフォーカスする中である“単位”を発見したという。

「ストレッチプリーツをよく観察すると、プリーツが縦と横の二重になっていると気がつきます。そしてだんだんと、プリーツの構造の『単位』が見えてきます。

本展示は、ストレッチプリーツの『ひとつの構造』の発見から始まります。『ひとつの構造』から生まれる動きを『動きの模型』にして観察してみたり、単位を拡張させたりしながら、衣服そのものに備わる仕組みを想像的に観察する試みです」(グラフィックデザイナー 岡崎智弘)

展覧会の冒頭にあるプリーツの生産過程に迫った映像作品はぜひ時間をかけてゆっくり見てほしい。プリーツの生成過程をじっくりと“観察”することによって、岡崎の語る「単位」の概念が理解しやすくなるだろう。

次のセクションではストレッチプリーツの「一単位」が表現された模型が展示されている。ずらっと並んだ模型の最後には、プリーツが収縮する様を描いたストップモーション・アニメーションが展示されており、me ISSEY MIYAKEの服の伸縮性や着心地の良さの秘密が可視化されている。

さらに。展覧会の後半部分では紙で作られた模型が派生していき、折り目と衣服の動きの相互関係をワーク・イン・プログレスのような形で追求していく試みが提示されている。また、プリーツの折り幅を拡大させていくことでシルエットがどう変化していくのかを試作したサンプルが飾られているのも面白い。

「Focus on STRETCH PLEATS」展では、プリーツという素材の可能性を追求し、新たな表現を模索していくブランドの“思考の過程”を追うことができる。会場となる21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3の周辺には東京ミッドタウンや森美術館、国立新美術館などショッピングやアート鑑賞ができるスポットが数多くある。散歩にぴったりのこの季節に、ぜひ足を運んでみてほしい。

【展覧会概要】

会期: 2024年5月3日(金)〜6月23日(日)※毎週火曜休館
場所: 21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3
東京都港区赤坂9丁目7-6東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン
時間: 10:00−19:00
入場料: 無料
問い合わせ先: 03-5454-1705(イッセイ ミヤケ 広報室)
ブランドHP: https://www.isseymiyake.com/brands/me